「不幸な犬猫ゼロ」を目指すために2014年4月に発足したTOKYO ZERO キャンペーン。 2015年もさらに多くの皆さんを巻き込み、働きかけを行ってきました。
望月環境相に4万3,623筆の署名を呼びかけ人と共に提出しました。 幼すぎる犬猫の販売に歯止めをかけるために有効な、「8週齢規制」の早期実現の必要性を訴えました。
クラウドファンディング開始!キャンペーンへの賛同を広げるための活動資金を集めるプロジェクトを立ち上げました。 現在もまだ進行中のこのプロジェクトは、既に110人以上から寄付が集まり、プレミアムサポーターはTOKYO ZEROキャンペーンのサイト上に写真をアップしています! サポーターの皆さま、貴重なご寄付を誠にありがとうございます。
キャンペーン発足1周年を機に「あなたに出会うまでの、7つのお話」を公開。 子犬や子猫の目線で、大量生産・大量消費を前提とした日本のペットビジネスについて解説。賛同者によるシェアは4万回を超えました!
9月20日からの動物愛護週間に合わせ、「犬猫しあわせ検定」を公開。 6千人もの方がクイズに挑戦し、全てのペットが幸せに暮らすために必要な知識に触れてくださいました。
一部の呼びかけ人で、関東地方の動物愛護センターにおける殺処分の現場などを視察。実際に10頭の犬たちが二酸化炭素ガスで処分される現場まで確認し、センターの職員の方々との意見交換も行いました。この視察についてのご報告は、後日公開いたします。
これらの活動以外にも、呼びかけ人の藤野真紀子さんやマロンさんによる料理教室、 ブランディアとのコラボ企画である「りぼんBOX」など、 様々なかたちでTOKYO ZERO キャンペーンを多くの人に知ってもらうきっかけづくりをいたしました。
動物福祉を向上させるために、2016年はとても重要な年になります。 TOKYO ZEROキャンペーンが提案する3つの解決策のうち、2つは政治の力が必要です。
まず、2017~2018年ごろにかけて議論が進むであろう次の動物愛護法改正。 この改正を通して、解決策の1つである「8週齢規制」を含むペット産業適性化のための規制をしっかりと求めていかねばなりません。 その改正に大きな影響を与える可能性があるのが、来年の夏に行われると言われている参議院選挙です。 各候補者の主張などを注視していきたいものです。
心強いことに、世論の後押しで、動物福祉向上に向けた動きが出てきています。 10月には、環境省が、悪質業者の排除に向けて「飼養施設規制」と「繁殖制限」に乗り出すとと報じられました。 また東京都も、この秋の都議会第3回定例会で、「(東京都動物愛護相談センターについて)譲渡の拡大に向けた施設への転換について検討していく」と答弁しました。
これらの一連の動きは、いずれも動物福祉向上に向けて世論が盛り上がってきた結果の一つです。 東京都には引き続き、署名提出の働きかけなどを行い、皆さんの声を届けていきます。
こうした状況を踏まえて、TOKYO ZERO キャンペーンでは1月から、呼びかけ人や賛同者の皆さんに向けての勉強会シリーズを開始いたします。
第1回のテーマは、「動物愛護法ってなに? その成立と3度の改正の意義・課題」(仮題)とし、 講師はペット関連法に詳しい細川敦史弁護士です。 開催は1月28日(木)18:00~19:30を予定しています。詳細はこちらをご覧ください。
皆さんのご支援でTOKYO ZERO キャンペーンが大きく成長した1年となりました。
ご支援、ご賛同をいただき誠にありがとうございました。
2016年も「すべてのペットが幸せになれる東京、そして日本」に向けて、皆さんとともに活動を行っていきます。ご支援よろしくお願いいたします。
TOKYO ZERO キャンペーン
エンジン01として川崎市の動物愛護イベントに協力するなどの活動に取り組んできて、手応えを感じられるようになっています。 8週齢規制や繁殖制限、第1種動物取扱業の許可制への移行を実現したいと思い活動してきましたが、 こうした規制が必要だという認識が、だいぶん世の中に浸透してきたのではないでしょうか。
一方で、一緒に動物愛護活動をしてきた川島なお美さんが亡くなられたことに、大きな喪失感を覚えています。 でも「川島さんの分まで皆でがんばらないと」と決意を新たにしています。
この年末、『虹の橋』(宙出版)という絵本を手にとってみてください。命への愛おしさを強く感じていただけると思います。
ニューヨークでライブ活動をしていて、友人を通じて、動物保護活動に携わっている写真家 Sophie Gamand さんのことを知りました。 彼女が保護犬を撮った作品には、犬たちへの愛情があふれています。 写真から、「たいへんな犬生だったけど、いまはこんなに幸せだよ」という感情が伝わってくるのです。 彼女の写真集『Wet Dog』は日本でも手に入ります。ぜひ多くの方に手にとってみてほしいです。 私自身、いま保護犬を含む2頭の犬と暮らしています。 1匹でも多くの犬や猫を幸せにするために、引き続き皆さんと一緒に、歌手として、また個人としてできることを模索していきたいです。
何といっても10月に、呼びかけ人の皆さんと、関東の動物愛護センターを訪れたことが強く印象に残っています。 殺処分を初めて自分の目で見たショックもさることながら、引き取られていく犬と、引き取られずに殺処分されてしまう犬の違いがほとんどないことに、深く考え込みました。 彼らの生と死はまさに本当に紙一重。家に帰るや、保護犬としてうちに来たソラを思わず抱きしめたものです。 しかも人になつかないから、引き取られず殺処分されたとしても、なつかない原因を作ったのは人間かもしれないのです。 それをきっかけに、来年早々、ペット問題を扱うTV番組の特集を作ろうと準備を進めています。
秋に公開された映画『犬に名前をつける日』(山田あかね監督)は素晴らしかったです。 これから全国を回ると思いますので、もし観る機会があればお薦めです。
この年末、ぜひ手にとって欲しいのは『犬を殺すのはだれか』(朝日文庫)。 なぜ日本は先進国の中でも殺処分大国なのか。その構造的な理由をAERA記者の太田匡彦氏がわかりやすく伝えています。 日本のペット業界の闇、今後の解決策など、問題の全体像が一気に理解できる一冊です。
<初めての出逢いを思えば不憫の一言でした。初めてのシャンプー、人間のベッドで寝ること、暖かい部屋、人間から愛情をどれも得たことがなく、戸惑っていました。そしてその厳しい顔は、笑顔に変わっていったのです。口元にシワを寄せて笑う姿は、私をどれほど喜ばせ、助けてくれたことでしょう。いつか、私は、父と娘になっていました。>
大木さんが出された写真集『アイ コンタクト』からの一節です。 私も、理不尽と憤りから、ガス室送りになるはずだった犬たちを引き取ってきました。 ジョイ、ナナ、チビ、チャチャ、ジジ、マイリー・・・。そして、私たちは母と子たちとなりました。 私の大好きな絵本作家に、ベルギー生まれのガブリエル・バンサンがいます。 鉛筆デッサンによる言葉のない絵本『アンジュール―ある犬の物語』(ブックローン出版)は孤独、悲しみ、深い優しさと愛情を感じさせる大好きな絵本です。 ラストシーンで、心がホッと温かく包みこまれます。救われる命、救われる心のためならば、私たちは努力は惜しまず活動し続けていきたいと思っています。
2016年が皆様と全てのペットにとって、
幸せな年になりますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。