「8週齢規制」は生まれたばかりの子犬や子猫達にとっての、「大切な時間」を守ってくれるとても重要なルールであり、生まれた環境で、優しく世話をしてくれる人間に慣れる意味もあるんだよ。
その時期を親兄弟や、生まれた場所に元からいた人間と過ごさないと、社会性を学べず無駄吠えや噛み癖など起こす子に育ってしまう確率が高くなり、飼育放棄の可能性も高めてしまうと専門家は指摘しているんだ。
日本では、2012年の動物愛護法の改正で「8週齢規制」の導入が模索されたもののペット業界の圧力の結果、骨抜きされた状態で改正が進み、昨年8月までは生後45日、昨年9月からは生後49日での販売が許されてしまう事態になってしまったんだ。
子犬や子猫にとっての生後1ヶ月から2ヶ月にかけては、人間が1歳から3歳まで成長する時期に相当するんだ。つまりこの時期の1週間(7日間)は、人間の3歳未満の子どもにとって約170日分にあたるんだ。生まれたばかりの子犬、子猫にとって7日間の違いがいかに大きい意味があるか、わかるよね。
ペットショップは、「犬や猫がぬいぐるみのように可愛いのは生後45日くらいがピーク」「生後2ヶ月ぐらいからは鼻が伸び、フワフワだった毛がぼそっとしてきて売れにくくなる」という考え方に基づいて、幼すぎる子犬や子猫を販売してるんだ。「かわいさ」という商品力に頼って、消費者に衝動買いを促すことを必須としているビジネスモデルが背景にあるのが、問題なんだよ。
2018年は5年に一度の「動物愛護法」が改正される年。全てのペットが幸せになれる東京、そして日本を目指すTOKYO ZEROキャンペーンは、「8週齢規制」が確実に改正に盛り込まれるよう、できれば早期実現されることを目指しているんだよ。